M4177●江戸和本＞吾嬬路記［吾妻路之記・あづま路の記］貝原益軒谷重遠紀行

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●江戸明治和本●吾嬬路記［吾妻路之記・あづま路の記］貝原益軒谷重遠紀行
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】貝原益軒・谷重遠(秦山・丹三郎)作。柳枝軒(茨城柳枝軒・方道・小川多左衛門)編。
【年代等】享保6年1月序・初刊。江戸後期再刊。［京都］丁子屋耕文堂ほか板。
【備考】分類「紀行」。袋綴じ展開収録（見開き図は再掲）。『吾嬬路記』は、江戸から京までの里程と簡単な寺社・名所の説明を施した道中記。冒頭に四季の富士山の挿絵がある（日本古典籍データセット参照）。／京都より江戸に至る道中記で、貝原益軒の『吾妻日記』と谷重遠の『東遊草』とを潤色・合巻したもの。序文に「此記は京都を出、近江、伊勢、尾張、三河、遠江、駿河、伊豆、相模、武蔵九箇国往来の道路をしるせり。世に東海道といふ。往年（ソノカミ）、貝原益軒先生の紀行（吾妻日記）、土佐の国、谷重遠先生の紀行（東遊草）両部潤色・合巻して桜木にゑり、世に広むる所也。名所旧跡に付、事跡の長文は其要用をしるして、全文はしげきをおそれ、別に附録に出す。見やすからしむため也」と記す。本文は上下2段に分け、上段は「東海道下り」で、京都に始まり、江戸日本橋に終わり、下段は「東海道上り」で、江戸日本橋から京都三条大橋までを記すが、それぞれ、往来の順路、里数、勝景等を詳しく紹介する。巻頭に「不尽四旹奇観（富士四時奇観）」と題して「春、原富士」「夏、吉原富士」「秋、田子浦富士」「冬、安部河富士」の4図を掲げ、巻末には当時の各駅の駄賃や宿屋等も付記する。表紙見返しに「往年、貝原益軒・谷重遠両先生のしるせし道の記両部を会釈して、世の人の見やすからむために、袖のかゞみとなしぬ。同じ往来のくり言は例のさのなすわざにや」と紹介する（「国書解題」参照）。
★原装・題簽欠・状態概ね良好。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、改装本が、12,000円】。
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